Adobe Illustrator入稿について

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銀座プリントでは、名刺・チラシ等の印刷のほかにも、様々な印刷が可能です。
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Adobe Illustrator でのデータ入稿

目次

ドキュメントの基本的な初期設定(仕上がりがA4 サイズの場合)

・新規ドキュメントの作成

ファイルメニュー
 ① ファイルメニューから新規を選択します。
新規ドキュメント
② アートボードのサイズは仕上がりよりもひとまわり大きく設定します。
トリムマーク(トンボ)を作成後、再度アートボードのサイズを変更します。
③ カラーモード「CMYK」、ラスタライズ効果「高解像度300ppi」にします。
OK を押すと、アートボードが作成されます。
④ OK を押すと、アートボードが作成されます。

・トリムマーク(トンボ)の作成

Adobe Illustratorで作成するデータには必ずトリムマーク(トンボ)を付けます。
印刷時の各色版の位置決めや、印刷後の断裁する位置を決める為に使用します。

A4のボックスを作成
① 仕上がりサイズA4のボックスを作成します。
ボックスを選択
② ボックスを選択して、線の設定を☒(なし)にします。
トンボ作成
③ ボックスを選択した状態で、オブジェクトメニューから「トリムマークを作成」を選択すると、トリムマーク(トンボ)が作成されます。
仕上がりサイズ変更
④ 再度、ボックスを選択して、オブジェクトメニューから「アートボード ▶ 選択オブジェクトに合わせる」を選択すると、アートボードがA4仕上がりサイズに変更されます。
トリムマーク作成
※トリムマーク作成時、右図のようなトリムマークが作成されたら設定を変更します。
 メニューの環境設定を開くと、トリムマークの設定項目があるので✓を入れます。

塗り足しの確認

  • データには必ず仕上がりサイズに対してのトリムマーク(トンボ)を作成してください。
    (ご注文サイズと異なる仕上がり位置にトリムマークがあった場合、確認作業などにより納期が延びることがあります。)
  • の罫線の位置で断裁されて、仕上がりサイズとなります。
  • データを作成する時は、の所まで絵柄を伸ばしてください。
    仕上がりサイズの所までしか絵柄がないと、断裁した後で白が出ることがあります。
    また、文字などが仕上がりサイズ位置のギリギリの所にあると断裁時に文字が切れることがありますので、仕上がりサイズ位置より3mm以上は内側にすることをオススメします。
塗り足しの確認

文字(フォント)のアウトライン

Adobe Illustrator での入稿時には、必ず文字(フォント)のアウトライン化をお願いしています。
※データを作成したパソコンの環境と全く同じ環境で作業することが困難なため。

  • 使用されているOS はWindows かMac か。
  • Illustrator のバージョンは何か。
  • 使用されているフォントは何か。(同じフォント名でも異なる物が存在します)
  • 異なる環境でアウトラインされていないデータを開いた場合は、「文字が正しく表示されない(文字化け)」、「文字の位置ずれ」、「意図しないレイアウトのずれ」などの現象が発生する場合があります。

以上の点から、データ作成後にはアウトライン前のデータを残したうえで、別名保存にてアウトライン化したデータを入稿データとして作成してください。

● 文字(フォント)をアウトラインする時の注意事項

オブジェクト全てを選択してアウトラインを行う為、選択漏れがないように以下の項目を確認します。

レイヤーロック確認
①レイヤーにロックがかかっていないか確認してください。

②オブジェクトにロックがかかっていないか確認してください。

オブジェクト選択
1. オブジェクトを全て選択します。
オブジェクトロック確認
2. オブジェクトにロックがかかっていた場合は「すべてをロック解除」の項目が選択できるようになっています。
オブジェクトロックを外す
3.「 すべてをロック解除」を選択してオブジェクトにロックがかかっていない状態にします。

③文字(フォント)のアウトラインを作成します。

オブジェクトを全て選択
1. オブジェクトを全て選択します。
アウトラインを作成
2. 書式メニューの「アウトラインを作成」を選択すると、文字がアウトラインされます。

④フォントが残っていないか確認します。

アウトラインを作成
1. 書式メニューの「フォント検索…」を選択します。
アウトラインを作成
2. 下図のウィンドウが開きます。ドキュメントのフォント枠内にフォント名が表示されていなければ、文字は全てアウトラインされていますので完了ボタンを押してウィンドウを閉じます。
アウトラインを作成
※ドキュメントのフォント枠内にフォント名が表示されていた場合、ドキュメント内にまだフォントが使われていることになりますので、もう一度レイヤーのロック解除から確認してください。

オーバープリント(ノセ処理)について

※オーバープリント(ノセ処理)はトラブルの原因となりますので、原則として使用禁止です。

※印刷時の不具合としてよくあるものが、白(CMYKが全て0%)のオーバープリントです。
白の文字やオブジェクトに対してオーバープリントの✓が付いていた場合は、その効果により消えた状態になってしまいます。
CMYKが全て0%の文字やオブジェクトに対しては絶対にオーバープリントの設定をしないでください。

※ オーバープリントを使用していた場合は、印刷結果が意図しないものであっても責任を負いかねますのでご注意ください。

配置画像のリンクと埋め込み

・Adobe Illustrator での画像の配置には、リンクでの配置と埋め込みでの配置があります。

配置
①画像を配置する時は、ファイルメニューから「配置…」を選択します。
画像配置
②配置する画像の選択画面で、リンクに✓を入れるとリンクにて配置され、✓を入れずに配置すると埋め込みにて配置されます。
また、すでに配置されている画像に対してもリンク配置か埋め込み配置かを確認できます。
画像を選択した時に、画像ボックスが☒の時はリンク配置、□の時は埋め込み配置になっています。

・リンク配置

  • 画像本体は別のファイルとして存在し、Illustrator には画像ファイルの情報のみ渡されます(画像ファイル名、画像本体の場所、拡大縮小率など)。
    そのため、Illustrator ファイルの容量が大きくならずに済むのでメモリ消費量を抑えることができ、効率的に作業が行えます。配置されて見えている画像は、プレビュー用の画像で(環境設定の設定により、粗く表示される場合があります)、画像本体ではありません。
  • Illustrator 上で配置画像にぼかしやアーティスティック等の特殊効果を加えることが出来ますが、リンク配置の画像に対して行うと意図しない結果になる場合があります。
  • 画像に修正などが入り画像本体を修正した時でも、再度Illustrator を開いた時には修正部分が反映されて表示されます。
ここ大事!

※データ作成の際、画像をリンク配置した場合は、入稿時にIllustrator データと一緒にリンクファイルを必ず同梱してください。

オブジェクトの表示・レイヤーの表示

・Adobe Illustrator では、オブジェクトとレイヤーに対して、それぞれ表示・非表示、ロック・ロック解除が行えます。
レイヤーに配置されている全てのオブジェクトに対して設定する時は、レイヤーパレットで設定します。

レイヤー

・左図の設定のときのそれぞれのレイヤーの状態を表しました。
[レイヤー1]
オブジェクトは表示されておらず、選択も出来ない状態。
[レイヤー2]
オブジェクトは表示されており、選択も出来る状態。
[レイヤー3]
オブジェクトは表示されているが、選択は出来ない状態。

・オブジェクトに対して設定する時は、対象のオブジェクトを選択してオブジェクトメニューからそれぞれ設定します。
〈※上記の設定で、データでは存在しているのに印刷されない場合があるので注意が必要です〉

  • レイヤーパレットで非表示にしてるレイヤー。
  • オブジェクトを隠している場合。
  • レイヤーのオプション設定で「プリント」に✓が入っていない場合。(図A)
レイヤー

・印刷時の不具合やエラーを無くす為にも、以下の項目をご確認ください。

  • レイヤーパレットのレイヤーはすべて表示させる。
  • レイヤーパレットのレイヤーはすべてロック解除する。
  • 上記のA とB を行った上で、オブジェクトメニューの「すべてをロック解除」と「すべてを表示」の項目が選択出来ない状態になっていること。
  • 印刷時に不必要なレイヤー・オブジェクトは削除する。

スポットカラー(特色)について

・印刷において、使用するインキはCMYKの4色(プロセスカラー)で印刷する場合と、任意の色に調合された特色インキ(スポットカラー)があります。
データ作成時、特色(スポットカラー)を使用することがありますが、データ入稿の際には必ず特色(スポットカラー)の設定は解除してください。
※当社にてCMYK変換した場合、環境の違いから色が変わることがあります。
・特色での印刷をご希望の場合は、事前にご相談ください。

スポットカラー(特色)について
・特色の使用状況を確認するには、スウォッチパレットを開きます。

・設定を変更する場合は、変更したいカラーをダブルクリックまたは変更したいカラーを選択後、パレットメニューから、 「スウォッチオプション…」を選択します。
※この時、オブジェクトが選択されていないか必ず確認してください。オブジェクトが選択された状態で、カラーを選択した場合、オブジェクトの色が置き換わることがあります。

ファイルの保存について

・Adobe Illustratorでの保存形式は、「Adobe Illustrator (ai)」(ai形式)でお願いいたします。

ファイルの保存について
・Adobe Illustrator CS6以降

[バージョン]
必ずデータ作成時のバージョンにて保存すること。
下位バージョンでの保存は、レイアウトが崩れる等のトラブルの原因になりますので、絶対にお止めください。
[フォント]
100% にしてください。
オプションの「PDF 互換ファイルを作成」に✓を入れると入力できます。

[PDF 互換ファイルを作成]

Adobe Illustrator データで入稿の場合はどちらでも構いませんが、✓を入れた場合データのファイルサイズが大きくなります。
Adobe InDesign に配置する場合は、✓は必要です。

[配置した画像を含む]

✓は不要です。(リンク配置した画像がある場合に選択できます。)
✓を入れて保存した場合、配置画像は埋め込まれますが(eps 形式以外)、画像の埋め込みをする場合はデータ作成時に個別に埋め込んでください。
また、✓を入れて保存後、再度ファイルを開いた時にはリンク配置した画像が埋め込まれているため、リンクが切れてしまいます(eps 形式は埋め込まれませんのでリンク情報は残っています)。保存後にリンク画像を修正する場合には、注意が必要です。
配置した画像を含んで保存した場合、データのファイルサイズが大きくなります。

[ICC プロファイルを埋め込む]

✓は必要です。

[圧縮を使用]

どちらでも構いませんが、✓を入れるとデータのファイルサイズを減らすことができます。
(保存時、時間がかかる場合があります。)

・Adobe Illustrator CS5 以前のバージョンでは、保存時のウィンドウが上記と異なります。

入稿前の確認事項

  • トンボの仕上がりサイズは、注文サイズと同じであるか。
  • トンボより外側に不要なオブジェクト等がないか。
  • 裁ち落としの設定と塗り足しは付いているか。
  • 不要なオブジェクトや孤立点はないか。
  • フォントはすべてアウトライン化しているか。
  • ドキュメントのカラー設定はCMYK になっているか。
  • 画像をリンク配置している場合は、画像ファイルを漏れなく同梱しているか。
  • リンクファイルのファイル名は、半角英数字にすること。
    (文字化けの可能性があるため。文字が化けた場合、リンクが正常に行われません)
  • 配置画像の解像度は適切な解像度か。
    (データ配置後の実寸の解像度で300dpi ぐらいが望ましいです。)
  • 表裏や天地の指示が明確にされていること。
  • データの保存が正常にされていること。
    入稿データを開いた時に、データが壊れていて開かないことがあります。
    入稿前に再度データを開いて問題ないか確認してください。